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節税目的の損出しは意味がない?デメリットもある【株式投資】

私は「年末に損だしして節税することは当たり前!」と考えていました。

しかし、実際には節税目的の損出しは「意味ない」という考えもあります。

節税目的の損出しは、税制上本当に有利なのでしょうか?

損だしすることのデメリットは無いのでしょうか?

【損出しとは】

節税目的の損出しとは、含み損を抱えている銘柄を売って、損を一旦確定させることにより、利益と損失を相殺させ、税金をその分だけ節約すること。

節税目的の損出しに意味がないと考える理由

税金の先送りをしているだけでは?

将来的に利益確定する段階で税金がかかってくるため、税金の支払いを先送りしているだけという見方もあります

例えば、

含み損のA社株を売却することによる損失と本年分の利益と相殺(損だしによる節税)したとしても、翌年以降にそのA社株が利益を出せばそこに税金がかかってきます。

この場合、A社株を売却した行為は無意味、むしろ売却・再購入の手数料を取られるため、余計な行為と言えます。

【本年に損出しで節税した場合】

 利益100万円-A社株の売却損10万円=90万円

 90万円×約0.2(税率)=18万円

【損出しをしなかった場合】

 利益100万円×約0.2(税率)=20万円

【損だしの効果】=20万円18万円2万円←損出しによる節税額

【翌年にA社株で10万円の利益確定した場合】

 10万円×約0.2(税率)=2万円←翌年に株価が戻れば同額払うことになる

以上のケースでは、売買手数料分だけ損することになります。

節税目的の損出しのデメリット

合計の損失額が見えなくなる

節税目的の損出しのメリットとして、口座内の含み損が解消されて心理的に好転するという見方があります。

しかし、これは逆に損失額が見えなくなっているというデメリットでもあります。

投資において損失の把握・管理は重要ですが、損失が解消されてしまうことは、損失管理を難しくしてしまいます。

さらに、口座内の含み損が解消されて投資に楽観的になることもまた、投資する上での悪影響になると思います。

売買を行う間に節税額以上に損する可能性がある(クロス取引を除く)

信用買いを組み合わせたクロス取引を使用しない場合、節税目的で損出しするためには、別営業日に売買を行う必要があります。

そのため、売買タイミングによっては節税額以上に損する可能性があります。

特に、節税できる額が小さい場合は、投資が額が大きいほど1日に動く値幅も大きくなるので注意が必要です。

売買を行う間に節税額以上に損する可能性も考慮して損出しを検討するのが良さそうです。

結局どうすればよいのか?

損出しによる節税を目的として売買しない

以上を踏まえて、損出しを目的として株を売却する必要は無いと思います。

むしろ、シンプルに自分の売買基準(ルール)に沿って行動するほうが上手く行くだろうと考えています。

私は良く考えた末、2020年は節税目的の損出しを見送ることにしました。

おわり。