将来のリスクに備えて、
「保険に入ろうと思っているけど、貯蓄型か掛け捨てか迷っています。」
という方にむけて、
この記事では保険に入るなら「貯蓄型保険と掛け捨て保険ならどっちがお得か?」について独自の目線で紹介します。
結論:掛け捨て。保険商品選びは「貯蓄性」ではなく「保障」を優先しましょう。
「貯蓄性」とか「節税」に興味があるならiDeCoの方が優秀です。
貯蓄型保険の目的
貯蓄型保険の目的は、ライフイベントへの資金準備となります。
貯蓄型保険の種類
・終身保険
被保険者の万が一の時や、保険会社が定めている高度障害の状態となったときに保険金が支払われるのが終身保険です。
生存していて解約しないかぎり保障は一生続き、万が一の時は死亡保険金が支払われます。
保険料は掛け捨てに比べて、高めに設定されることが一般的です。
・個人年金保険
個人年金保険は、老後資金を準備するための保険です。保険料払込期間中に積み立てたり一時払した保険料を保険会社が運用し、将来、65歳などの契約時に設定した年齢に達すれば年金を受け取ることができるものです。
・養老保険
一定の保険期間内に、被保険者に万が一のことがあったり、被保険者が高度障害になった場合は死亡・高度障害保険金が支払われます。
満期まで生存した場合は、死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。
もし途中で解約した場合には、解約返戻金、つまり保険契約者に払い戻されるお金が受け取れますが、解約するまでに支払った保険料の総額を下回ることが多くなります。
・学資保険
子どもの教育費を準備するための保険が学資保険です。
原則として親が契約者、子どもが被保険者で、契約者である親が死亡や高度障害になった場合は以後の保険料の払い込みが免除される特約や特則を付加することができたりします。
所定の子どもの年齢に満期を設定し、満期を迎えれば学資保険金を受け取れます。
子どもの進学時にお祝い金がもらえたり、学資保険金を年金形式で受け取れるといった商品もあります。
貯蓄型保険のメリット
- 保険料が掛け捨てになりません。
- 貯金の手段のひとつとしても活用できます。
「自動振替貸付制度 で保険料の中途解約リスクが回避できる。」ってメリットで紹介されてたりするんですが、お金借りてるだけなので利息発生します。自動でお金借りる状態になるってかなり危険ですよね。しかもこれが、よくメリットとして紹介されてるのが怖いです。
貯蓄型保険のデメリット
- 掛け捨て型と比べ保険料が高くなります。
- 解約する時期によっては、解約返戻金が少ない、あるいは受け取れないことがあります。
- 貯蓄型保険は「貯金」や「資産運用」ほどの貯蓄性は無い。
- 途中解約した場合の大きな払戻金減少リスクがつきまとう。
保険屋さんが提示するメリットはデメリットであることがありますが、デメリットが実はメリットであることはまずないのでしっかり自分で考えましょう。
掛け捨て型保険の目的
掛け捨て保険の目的は、貯蓄では賄うことが難しい経済的なリスクを補うこと。
これは真に保険商品に求められる目的です。
掛け捨て型保険の種類
・定期保険
定期保険とは、一定の保険期間内に万が一のことがあったり、高度障害になった時のみに保険金が支払われる保険です。
万が一の事または高度障害にならなければ支払いはありません。
途中で解約した場合、解約返戻金を受け取れる場合がありますが、保険期間満了時にはゼロになります。
保険期間については、年数で決める「年満了型」と、満了時の年齢で決める「歳満了型」があります。
保険期間が満了すると更新できる「更新型」は、更新時に告知や審査をうける必要がなく同じ保険金額で更新すると保険料が高くなります。
・収入保障保険
収入保障保険は定期保険の一種です。
被保険者が亡くなったり、高度障害状態になったときに、保険料を年ごと、または月ごとに分割して受け取ることができる死亡保険のことです。
契約から期間が経過するほど、受け取るお金の総額が少なくなり、支払われる期間が保険期間内に限定されるものと、5年、10年などの保証期間が設けられているものがあります。一括で受け取ることもできますが、その場合の金額は継続して受け取る場合より少なくなります。
・医療保険
病気やケガによる入院や所定の手術などに備える保険が医療保険です。入院給付金と手術給付金が保障内容のメインで、保険商品ごとに通院保障や三大疾病や生活習慣病、がん、女性特有の疾病、先進医療保障など、さまざまな保障があります。
また、定期型と終身型がありますが、どちらも保険料は掛け捨てとなるものがほとんどです。
・がん保険
がん保険は、保障をがんに特化した保険商品のことです。
がんに罹患した場合、診断給付金、入院給付金、手術給付金、通院給付金などが受け取れます。医療保険と同様、定期型と終身型があり、保険料は掛け捨てが一般的です。
掛け捨て型保険のメリット
- 保険料が貯蓄型保険に比べてかなり安い
- 高額な死亡保障を準備しやすい
- 保障の選択肢が多い
あまり強調されませんが、これらのメリットは保険の本質的に重要な部分ですよね。
掛け捨て型保険のデメリット
- 解約返戻金、満期保険金などがない
- 保障が一定期間で終了する商品が多い
掛け捨て型保険の保険料は、同じ保障内容であれば終身保険や養老保険などの貯蓄型保険と比べて安くなります。
よって、掛け捨ては出費を抑えながら必要な保障をしっかりと得たいという場合、また豊富な商品から自分にぴったり合った保険を選びたい、という人に掛け捨て保険は向いていると言えます。
もし私が民間の保険に加入する立場であれば、
掛け捨ての安い保険料で必要な保障はしっかりとカバーしつつ、余剰資金はiDeCo・NISA等の投資商品で複利運用するのが合理的な選択と考えます。
本来保険に求められている目的は貯蓄では賄うことが難しい経済的なリスクを補うことです。これは掛け捨て保険の目的と同様です。
よって、保険にはいるなら掛け捨て一択と考えています。
保険商品選びは「貯蓄性」ではなく「保障内容」を優先しましょう。
もし「貯蓄性」とか「節税」に興味があるなら「保険」ではなく「iDeCo」の方が優秀です。
以上、ご参考までに。