
「世界」「日本」の今後に興味がある人におすすめの本を紹介します
【データブック】近未来予測 2025

世間の今後の動向を予測してい信頼性の高い本を探していました
読了したので書評を書き残します
基本情報|タイトル・著者・出版社・発行日・ページ数
- タイトル:【データブック】近未来予測 2025
- 著者:ティム・ジョーンズ、キャロライン・デューイング
- 出版社:早川書房
- 発行日:2018年5月25日
- ページ数:367ページ
ページ数は367ページと多いですが、階層的に分類されているため、自分が興味のある話題からピックアップして読み進めました
この本を購入した理由

自分なりに世界経済の見通しを立てるため
世界経済の見通しについては、様々な意見があります
自分で考えるための材料が欲しかったので購入しました
信憑性が高いと思ったから
未来を完全に予測することは誰しも不可能ですが、多くの専門家が関わっていることから、本の内容の信頼性はかなり高いと判断しました
要約|【データブック】近未来予測 2025

2025年までに地球規模で起こる大規模な変化を網羅
未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」の創設者が、世界39都市で120回にわたり、産・官・学の専門家を集めて開催したワークショップの成果をまとめて紹介している本です
本書で言及している6つのテーマ
言及している6つのテーマはこれです
- 未来の人
- 未来の場所
- 未来の覇権
- 未来の信念
- 未来の行動
- 未来の起業
6つの各テーマについて、世界中の専門家の意見・考え方が紹介されています
加えて、「世界の12の共通認識の再考」と「2025年のキーワード」が最後の方にまとめられています
この本から学べること

この本から学べることを各パートから一部紹介します
未来の人
- 中所得層(ミドルクラス)の職業がロボットに奪われていく
- 若者の失業率の増加|高い教育を受けても仕事に就けない人も出てくる
- 女性の選択のジレンマについて、など
結論として、未来の人に関する問題の答えは、『北欧モデル』にあるとまとめられています
未来の場所
- 住処を奪われて移民が増加する
- 自然災害などによる都市の水没の可能性について
- 中国の環境に対する意識の変化とは、など
未来の覇権
- 中国は今後どのような点で重要になるのか?
- 広大な面積と豊富な資源ともつアフリカの経済成長について
- ネットですべてが繋がった世界について、など
未来の信念
- 資本主義のルールの書き換え
- 心のこもった対応の価値が上がる?
- 大きな組織に対する信頼が揺らぐことで、人は何を求めるようになるのか?
経済学者トマ・ピケティ氏の著書「21世紀の資本」を引用して、資本主義において格差は絶対に解決しないと述べられたことについても言及しています
未来の行動
- 未来の地球を守るための行動とは?
- 多くの人が、個々人のデータの価値に気づき始めている
- デジタル時代の教育システムについて
著者は、短期的な利益を求める行動は「愚か」であると忠告しています
未来の起業
- 動的な価格設定について
- 組織3.0は「ノマド型労働者」が一つの例であること
- ミレニアル世代が求める職場環境について
2025年までに、ネットで繋がったノマドワーカーが世界中で増加すると言われています
まとめ|今後にどう活かすか
「【データブック】近未来予測 2025」を読んで、今後にどう活かすかについてまとめました
- 今後伸びそうな分野とそうでない分野を見分けるための参考になりました
- 「ESG投資」が世界的に大きな潮流となっていますが、持続可能な経済活動の大切さを改めて理解できました
- 長期的な利益を求める個々人の行動が、社会を少しずつ変えることを学んだので、「環境」「経済活動」「社会活動」の点で自分も行動を変えていこうと思いました
私は経済活動の視点からこの本を読みましたが、本の内容は幅広く網羅されているので、教育者の方や医療・介護に携わる方など多くの人に参考になると思います
おわり